【就活・既卒】既卒はOK!就職留年はNG!その理由は?
三行早見
- 就職留年はデメリットだらけ
- 既卒にデメリットはない
- ただし、既卒の理由づけは必要
大学生活を終える直前。
そのタイミングで就活が上手くいっていなかったら。
就職留年か、既卒になるか。
葛藤があると思います。
私は既卒を選んだ立場から「既卒はOK!」と胸を張って言えます。
逆に、就職留年はNGと警告します。
その理由をお教えしましょう。
就職留年はデメリットだらけ
就職留年にはデメリットが多いです。
まず、留年を選ぶことで、大学や研究室に縛られることになります。
あなたが卒業できるか否かは、担当教官の手に委ねられていますね。
したがって、あなたは自分の時間・お金・精神力を、大学や研究室のために費やさねばならなくなります。
就職留年中の、研究する意欲も研究室に利益をもたらす見込みもないあなた。
担当教官が、あなたのことを、どのように扱うかは想像に難くないと思います。
そう、「手のかかるお荷物」です。
その扱いを受け続けて、卒業させてもらえるよう温情をかけてもらうためには、多大な労力と精神力が必要ですよね。
さらに、就活を成功させても、卒業できなければ内定が取り消されます。
指導教官の采配で、あなたが卒業に値しないとみなされたら。
せっかくの一年が無駄になり、もう一度就活を、不利な状態からやり直すことになります。
「でも、既卒より、学生でいた方が有利なんじゃ?」という意見、きっとお持ちですよね。
実は就活では、既卒も学生も変わらないのです。
既卒にデメリットはない
断言しましょう、既卒にデメリットはありません。
新卒と扱いが変わらず、選考等も同様に進められます。
まず、よくある「新卒扱いではなくなる」という点は間違いです。
一般的に、卒業後3年は、新卒と同様の扱いで就活を行えます。
「本当に?」「どうせ建前でしょ?」と思いますよね?
実際に確認してみました。
ANA、電通、講談社、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、アクセンチュア、富士フイルム、野村総研、三菱UFJ銀行
これらの名だたる企業の人事担当者は、皆口を揃えて「新卒も既卒も扱いは変わらない」と言いました。
そして、私は2019年卒ですが、2021年卒用のマイナビを使って就活を進めていました。
その中では、新卒として採用枠を狙う3年生と、全く変わらない条件でした。
実際、インターンシップに参加し、選考を進められました。
(むしろ企業側では、新卒用のシステムを使って申し込む既卒生を、判別するような仕掛けをあまり持っていないようです。)
そして、解禁前の3月に、IT企業3社から内々定をいただけました。
さて、ここまでで、既卒にデメリットがないことが分かりましたね。
ただし一点だけ、既卒になった理由はしっかり準備しておく必要があります。
ただし、既卒の理由づけは必要
既卒になった理由は、用意しておく必要があります。
なぜなら、確実に「なぜ既卒になったの?」と聞かれるからです。
既卒への理由は、ポジティブなものを準備しましょう。
「ギリギリまで大学院進学を考えていたが、12月に方針転換した。数ヶ月で自分の将来を決めるより、じっくり自己分析と企業研究を重ねた上で、自分の性質を活かせる会社を選びたいと思った。」
これが、私の語っていた理由です。
(大学院をやめた理由は、大学院の闇を語れば十分です。)
この理由は、語った全ての企業で、自分をよく見つめて考えていると高評価をいただきました。
ぜひアレンジして使ってください。
(間違っても「就活が上手くいかなくて、もう一年頑張ってみようかなと思った」みたいなヘッポコな理由はやめましょう。ヘッポコな人間を欲しい企業はいません。)
まとめ
就職留年はデメリットだらけですが、既卒にデメリットはありません。ただし、既卒の理由づけは必要です。
どちらか迷っている方は、既卒を選択しましょう。
そして、既卒の最大の武器は、時間を使って実績を積めることにあります。
この記事で、既卒のメリットをとくとご覧に入れましょう。
就活記事の目次はこちら ←就活の本質的な戦い方、全て網羅しています!
【就活・既卒】既卒生が解禁前に内々定を獲得!その戦略とは?
三行早見
- 既卒なので、就活のためだけに時間をフルに使える
- 手当たり次第に短期インターンを回り、長期インターン参加を狙う
- 長期インターン期間に、早期選考をねだる
就活、自分が内定を取れるか不安ですよね。
まして、既卒になってしまったらますます不安ですよね。
そんな中で私が、既卒の立場をフルに生かして、解禁前の2月に内々定を獲得した方法をご紹介します。
この方法を真似すれば、あなたも必ず早期内定を勝ち取れます!
まずは、既卒という立場がどんなものなのかを解説します。
既卒なので、就活のためだけに時間をフルに使える
既卒は学生と違い、自分の時間をフルに就活のためだけに使えます。
これは、学業や研究の片手間に就活せざるを得ない学生に対して、比類なき有利さを与えてくれます。
学生との違いは、例えば以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 企業研究や説明会に、より多く参加できます。
- 就活セミナーは、全て参加することができます。
- 自己分析や面接対策も、時間をかけて数限りなくこなせます。
- WEBテストやTOEICなどの対策もみっちりできます。
- 志望業界のための実績作りも綿密に行えます。
その中でも、回れる企業の数が圧倒的に増え、企業のために使える時間が十分にあることは、極めて有利に働きます。
とりわけ、短期・長期インターンの際、絶大な効力を発揮します。
手当たり次第に短期インターンを回り、長期インターン参加を狙う
まず、手当たり次第に、1日などで終わる短期インターンを申し込みましょう。
私は、新卒用リクナビにて「北海道IT」で調べた結果、出てきた23社全てに申し込んで、ひたすら回りました。
こんな戦術が取れるのは、既卒で時間がある者だけでしょう。
その中から、魅力を感じた企業には、次のように人事担当者へ声をかけます。
「自分は既卒で時間が十分あります」
「御社で長期インターンのような形で職業訓練を行わせていただくことはできませんか?」
このように話を振ると、企業によっては快諾してくれ、長期インターンへの参加権を勝ち取れます。
長期インターン期間に、早期選考をねだる
さて、長期インターン期間には、自分のスキルを高めつつ、早期選考をねだりましょう。
数日経過後に、人事担当者へ次のように伝えます。
「御社には今まで回ってきた20社の中で、最も魅力を感じています」
「その理由は〇〇です」
「ですから、解禁前でもぜひ選考を受けさせていただきたいです」
このように積極的なアプローチをかけると、大抵は調整してくれ、選考を早く進めることができます。
私はその結果として、2020年2月中、つまり就活解禁前に、1社から2021年卒枠の内々定を獲得できました。
まとめ
既卒は就活のためだけに時間をフルに使えます。手当たり次第に短期インターンを回り、長期インターン参加を狙いましょう。そして、長期インターン期間に早期選考をねだり、早期内々定を獲得しましょう!
就活は椅子取りゲームです。
早めに戦略的に動くほど、自分の椅子をより早く獲得できますよ!
手始めに、「既卒は有利なんだ!」と感じることから始めてみませんか?
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ADHDの原因、薬が効くメカニズムと副作用(書評:よくわかる発達障害)
三行早見
- ADHDは脳の前頭葉で、神経伝達物質がうまく働かないのが原因
- 薬は神経伝達物質の働きを強める
- 主な薬:コンサータとストラテラ(アトモキセチン)
ADHDは、その起きている原因ってよく分からないですよね。
まして、ADHDの薬が効くメカニズムも謎です。
私は、ADHDの原因と、薬のメカニズムを文献で調べてみました。
それによって、自分の脳で起きていることが今までより理解できました。
理解できると、ちょっとスッキリしませんか?
そして、構造に問題があるんだから、自責をせず対策を考えようという思考に、少しでも近づけませんか?
まずは、脳の構造とADHDの原因から見ていきましょう。
ADHDは脳の前頭葉で、神経伝達物質がうまく働かないのが原因
ADHDは、脳の前頭葉において、神経伝達物質がうまく働かないのが原因のようです。
まず、前頭葉とは、脳の前の方と思っておけばいいです。
前頭葉において、ワーキングメモリという短期情報処理を司る領域が、ADHDでは障害を受けていると考えられます。
脳では、たくさんの神経細胞同士が、シナプスという、隙間を持った繋がりを作っています。
その繋がりの隙間でやりとりされるのが、神経伝達物質。
ドーパミンとかノルアドレナリンとか、聞いたことありませんか?それらです。
これらの物質の授受で、神経細胞同士は情報をやり取りできます。
しかし、ADHD脳の前頭葉では、これらの物質を普通に比べてうまく扱えません。
つまり、情報のやり取りをスムーズに行えなくなってしまいます。
その結果、ADHDに見られるような障害が発生してくるのです。
さて、これらの神経伝達物質の働きを強めてくれるのが、ADHDの治療薬というわけです。
薬は神経伝達物質の働きを強める
ADHDの薬は、神経伝達物質の働きを強めます。
具体的には、再取り込み防止による作用強化というメカニズムで働いています。
まずは、再取り込みについて。
神経伝達物質は、神経細胞同士の隙間に放出されます。
一方の神経細胞から放出された神経伝達物質は、もう一方にくっつき、情報伝達がなされます。
しばらくすると、元の神経細胞は、隙間にある神経伝達物質を自分に再取り込みします。
神経伝達物質が、いつまでも情報を伝えないようにするためです。
通常の場合はこれで問題ありません。
しかし、ADHDの場合はこの再取り込みが過剰に行われているようです。
その結果、必要な神経伝達物質のやり取りが行えず、結果として情報伝達が出来なくなります。
そこで、再取り込み防止を薬によって行うのです。
ADHD薬は、神経伝達物質の再取り込みを阻害します。
すると、過剰に再取り込みされていた神経伝達物質は、通常のレベルになります。
そして、情報伝達が通常並みに行えるようになり、障害の原因が解決されるというわけです。
さて、ここからは、主な2つの薬、コンサータとストラテラについて、その作用と副作用を見ていきましょう。
主な薬:コンサータとストラテラ(アトモキセチン)
ADHDの薬には、コンサータとストラテラ(アトモキセチン)があります。
コンサータは、中枢神経刺激薬と呼ばれる薬です。
神経細胞でドーパミンの放出を促進し、同時にドーパミンとノルアドレナリンの再取り込みを防止します。
これによって、ドーパミンとノルアドレナリンの濃度を上げて、機能を強化します。
副作用としては、食欲不振、体重減少、眠気、頭痛、腹痛があります。
(また、コンサータでは改善されたものの、その前段階であったリタリンという薬には依存性がありました。)
ストラテラ(アトモキセチン)は、選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤と呼ばれる薬です。
神経細胞において、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害します。
これによって、神経細胞間でのノルアドレナリン濃度を高め、機能を強めます。
副作用としては、頭痛、食欲不振、傾眠、腹痛、悪心です。
まとめ
ADHDは脳の前頭葉で、神経伝達物質がうまく働かないのが原因です。
薬は神経伝達物質の働きを強めることで、それに対処しています。
コンサータとストラテラ(アトモキセチン)の作用、その副作用を理解して、必要なら使っていきましょう。
私は、ストラテラを服用していましたが、この記事のように現在は服用をやめています。
主治医と相談の上、薬も利用しつつ、様々なことを試してみましょう。
本書には、ADHDを含め、様々な発達障害についての知見が満載です。
ぜひご一読ください。
よくわかる発達障害―LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症候群 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
- 作者: 小野次朗,藤田継道,上野一彦
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
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ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴(書評:よくわかる発達障害)
三行早見
- 注意欠陥:注意の切り替わり、集中困難、順序立ての困難
- 多動性・衝動性:過活動、はしゃぎすぎる、会話に割り込む、でしゃばって浮く
- 3つのタイプ:不注意優勢型、多動性優位型、混合型
ADHDって、なんとなく不注意だったり、調子の波が激しかったりするのは知っていますよね。
でも医学的知見からどんな性質があるのかって、あまり知らないのではないでしょうか。
今回は文献で、ADHDの特徴が、医学的にどのように規定されているのかを調べてみました。
注意欠陥・多動性、それらの混合パターンが見られるようです。
これらは主に小学校高学年までに診断される基準ですが、成人になってからも性質が続く例も多く、参考になるでしょう。
まずは、注意欠陥から見てみましょう。
注意欠陥:注意の切り替わり、集中困難、順序立ての困難
ADHDの特徴の一つに、注意欠陥があります。
要するに、注意を維持するのが難しいということで、以下のような具体例が挙げられます。
他のことに気を取られやすい。
注意集中維持の困難。
大事なことを忘れてその場で興味を引いたことに次々手をつける。
何度見返してもテストや作成した書類にミスが残る。
集中している時でも、自分の興味のある話題にはすぐさま反応する。
このように、注意力の欠陥が、多くの問題に繋がっていきます。
続いて、多動性・衝動性について見ていきましょう。
多動性・衝動性:過活動、はしゃぎすぎる、会話に割り込む、でしゃばって浮く
ADHDの別の特徴には、多動性と衝動性があります。
多動性は、次のような性質を指します。
座っていてもすぐに歩き回る。
絶えず体を動かしている。
過度に騒がしい。
はしゃぎ過ぎて集団生活からはみ出してしまう。
衝動性は、日本語のイメージとは少し違って、でしゃばり・せっかちな感じの性質を持ちます。
相手の話が終わらないうちに喋る。
列に並んで待てない。
他人にすぐちょっかいを出す。
他人の会話に割り込む。
過度のお喋り。
さて、これらは3つのタイプに分けられます。
3つのタイプ:不注意優勢型、多動性優位型、混合型
ADHDは3つのタイプに大別され、それぞれ不注意優勢型、多動性優勢型、混合型と呼ばれます。
それぞれの型は、上記の注意欠陥の症状、多動性や衝動性の症状、あるいはそれら全てを持ちます。
注意が必要なのは、これらは連続している(いわゆるスペクトラム)だということです。
どこかで明確に型の線引きができるわけではなく、それぞれの強さ弱さに応じて型を当てはめているという感じです。
まとめ
ADHDには、注意欠陥・多動性・衝動性といった特徴があり、それらは3つのタイプに分けられます。
これらには、大人になったら発達して治る性質もあります。
しかし、自分の今現在を考えて、当てはまる性質も多いのではないでしょうか。
この記事が、あなたのADHDに関する理解の一助になれば幸いです。
本書には、この他にもADHDに関する記述が沢山載っています。
ぜひご一読ください。
よくわかる発達障害―LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症候群 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
- 作者: 小野次朗,藤田継道,上野一彦
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本
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ADHDの特徴
三行早見
- 精神・身体の調子の波が激しい
- 思考がコロコロ移り変わる
- 二次障害としての躁うつ
大人の発達障害、最近よく聞くフレーズですよね。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、その発達障害の1つです。
私はADHDと診断されていて、実際に社会で生きづらさを感じてきました。
「もしかすると自分もADHDかも」と思う方や、「ADHDを知りたい」という方に向けて、ADHDの特徴をまとめてみました。
特徴として、調子の波が激しく、思考が移り変わり、躁うつを持ちやすい、という感じです。
精神・身体の調子の波が激しい
ADHDを特徴として持っていると、精神・身体の調子がものすごく不安定です。
精神としては、プラスの波に乗るとものすごく効率的になりますが、マイナスの波に飲まれると何もできなくなります。
例えば、プラスの波に乗っている時は、10時間くらい連続で運動を続けていたり、数時間ぶっ続けで勉強していたりします。
一方で、マイナスの波に飲まれている時は、ほとんど何も手につかず、必要な課題や仕事が1ミリも進まなくなります。
困ったことに、プラス:マイナス=1:6くらいの割合で、人生の大半はマイナス状態です。
そして、この精神状態は身体の調子とも密接に繋がっています。
精神の調子がいいと、身体の調子も上がります。
逆に、精神がマイナスだと、身体の方もそれに引きずられて体調が悪くなります。
主治医曰く、ADHDは自律神経の調節が下手なようで、精神の影響を身体が多分に受けてしまうのだそうです。
身体の調子を適正に維持するのは、経験上かなり至難の技です。
思考がコロコロ移り変わる
ADHDをもつ人は、思考がコロコロ切り替わります。
ADHDの特徴として挙げられる「注意欠陥・多動性」をまさに体現していると言っていいでしょう。
例えば、課題をやるべき時に、傍にあった楽器に夢中になる。
あるいは、さっきまで読んでいた本を置いて、スマホをいじり、本をどこに置いたか分からなくなる。
じっと座っているべき時に、貧乏ゆすりや、周囲の観察を始める。
このような、「子供か!」というような特徴があります。
それゆえ、コロコロとコンテンツが切り替わる、パソコンやスマホに対しては、強烈な依存性を持ってしまったりします。
(だから、家からネットを遮断したり、スマホの電源を落としたりしている訳なのです。)
二次障害としての躁うつ
さて、ここからはADHDの二次障害、躁うつについてご紹介します。
二次障害と呼ばれる理由は、躁うつはADHDを持つ人の中でも、一部にしか現れない症状だからです。
躁とは突出したプラス状態のこと、うつとは逆に突出したマイナス状態のことです。
実際にどんな様子か、見てみましょう。
躁状態の時は、全能感を覚え、恐ろしく活動的で、超効率的に物事を処理出来ます。
例えば朝の4時に起きて数時間ぶっ続けで勉強する。
その後に、趣味の音楽をまた数時間やる。
その後、必要な仕事を全てこなしてから、趣味の運動をする。
そしてそれらが全て頭に明確にインプットされている、というような感じです。
要は、躁は超絶効率の良いスーパー状態ということです。
逆にうつの時は、無気力感、自己否定感、自殺願望に囚われ、何もできません。
自分は何もできず、何をやっても上手くいかないという感覚で生きることになります。
そして、その苦痛から、常に自殺を考えている精神状態に陥ります。
このような感覚では、勉強も仕事も趣味も、何もかもできなくなります。
食事や排泄すらも億劫に感じられ、どんどん弱っていくのみです。
要は、うつでは、本当に何もできない死にたがりになるということです。
まとめ
ADHDを持っていると、精神・身体の調子の波が激しく、思考が幼児並みにコロコロ移り変わり、二次障害として躁うつを持ちやすいです。
ADHDの人が、このような特徴を自分で把握することが、より生きやすいやり方を発見していくきっかけになると思っています。
社会的には、あまり良くは思われないだろうと考えています。
だって、「子供っぽくて扱いづらい人間」でしかありませんからね(笑)
その特徴をいかに、環境に順応させて生きていくか。
それが、ADHDを持つ人間に課せられた問題なのだと思います。
大学に行く意味
三行早見
- 社会的地位を得られる
- スキルが得られる
- 価値観を醸成できる
大学に行く意味って何なのでしょう?
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
「いい高校入って、いい大学入って、いい会社に入るためよ」
ステレオタイプ的にはこんな感じですけど、到底納得できませんよね。
私はずっと、大学に行く意味=研究者になることと考えていました。
しかし、研究挫折でその意味が脆くも崩れ去りました。
研究者バイアスを外して改めて考えた、大学に行く意味とは一体何なのか。
キーワードは、社会的地位、スキル、価値観の醸成、の3つです。
社会的地位を得られる
大学では、卒業時はもちろん、在学中も社会的地位を得られます。
まず、大学を卒業すると、大卒資格を得られます。
これは、状態というより、資格としての機能を有します。
資格ですから、例えば就職の際に自分が高卒や専門学校卒で、大卒に募集がかかったらその時点でアウトです。
イメージしやすくすると、運転免許を持っていないのに、タクシードライバーにはなれませんよね?
そのようなレベルの強力な資格として、大卒というものは、主に就職の選抜時に機能しています。
また、大学生である時も、「大学生」という立派な社会的地位を与えられています。
大学という環境で4年間、働かずに勉学やサークル活動をして過ごせるという特権。
高度な知の集大成である、授業や研究や論文にアクセスできる特権。
周りの施設を利用しようとするときに、学生として優遇してもらえる特権。
税制上の優遇措置。
意外と、大学生という状態は特権だらけなんです。
さて、これらの地位だけだとつまらないですが、大学ではさらにスキルを手にすることができます。
スキルが得られる
大学ではスキルが得られます。
スキル。この言葉はふわっとしているので、定義してみましょう。
「仕事に役に立つ能力」とでもしましょう。
例えば、英語を使う機会に恵まれて、就職に必要なTOEICスコアや、仕事に必要な英語運用能力を得られる。
授業を通じて、プレゼンテーション能力や、コミュニケーション能力を得られる。
各種免許、例えば教員免許や学芸員資格を得られる。
あるいは、生物学や化学など、将来の仕事に関する基礎知識と技術を得られる。
そしてもっと顕著な例は、医師免許や獣医師免許など、特定の高いステータスの仕事に直結する免許や資格を得られる。
このように、大学では選択次第で、幅広いスキルを得ることができます。
さて、ここまでだと「役に立つ」という話ばかりで、なんだか寂しい。
続いては、もっとソフトな話題。価値観の醸成です。
価値観を醸成できる
大学では、自身の価値観を醸成できます。
まず、大学では沢山のことを学びます。
それは哲学などのみならず、自然科学、言語、人間関係など様々です。
その学んだものを、自分の頭の中で反芻し、自分の価値観に落とし込んでいくことができます。
例えば、私は大学で生物学を専攻していました。
そのおかげで、自分の行動の一つ一つに、生物学的な背景を考慮した上での理由づけができるようになりました。
そして、大学では、沢山の異なる人々の、独自の価値観に触れられます。
生まれも育ちも全く違う人々が、一堂に会している場が大学です。
そりゃあ、自分が持ってきた価値観とは、全然違うものが無数にありますよね。
それらに触れて、時に衝突しながら、自分の価値観を変容させていくことができます。
自分の価値観の中で未熟な部分を変えて、優れた部分は残し、大切な部分を守る。
そうやって、自分自身の価値観を形成していく場が、大学なのだと思います。
そのように醸成された価値観は、今後の人生を生きていく指針として、人生の宝になるでしょう。
まとめ
大学では、社会的地位とスキルを得られ、価値観を醸成できます。
単なる「将来いい会社に入る」以上の大きな意味が、そこにはあるのです。
私個人としては、価値観の醸成こそが、大学でモラトリアムを与えられている意味なのだと思います。
個々人が様々な経験をしながら、自分の生き方を見出す場。
それが、大学なのではないでしょうか。
まあ、私は大学を卒業してからも、いまだに生き方に迷っていますけどね(笑)
自殺衝動に駆られた時に、頼るべき人、頼るべきでない人
三行早見
- 「生きててほしい」から止めてくれる人を頼るべし
- 精神を改善する方法論を示す人は、急性期はNG、元気な時に頼るべし
- 説得・批判をする人は、頼っても逆効果
自殺したい。
そう思う人は、現代社会では少なくないと思います。
私もしばしば、その一人になります。
その当事者として、どんな人に頼るべきかを発信していきます。
どう励まされたら、自殺を止めてもらえたのか。
どう励まされたら、ますます死にたくなったのか。
個人的な線引きですが、頼るべき人、頼るべきでない人の特徴を紹介します。
「生きててほしい」から止めてくれる人を頼るべし
一番頼りたいのは、「生きててほしい、死んだら嫌」だから止めてくれる人。
危うい時に、感情的に止めてくれてくれる人です。
ポイントは、感情的であること。
感情的であるがゆえに、寄り添って親身に励ましてくれる可能性が高いです。
そして、感情的であるがゆえに、こちらが向こうを論破することもできません。
論破できないので、素直にその感情を受け入れざるを得ません。
すると、少しだけですが、自分の居場所や、自分が生きていていいのかもしれないという感覚につながってくるのです。
さて、続いては別のタイプの人を紹介しましょう。
精神を改善する方法論を示す人は、急性期はNG、元気な時に頼るべし
注意が必要なのは、「自殺したい心理はこういう方法で解決できる」のように、方法論を提示してくれる友人。
このような人は、急性期には頼ってはいけません。
なぜなら。自殺したい精神状態の時に、自分を変える気力は全くないからです。
その上、教わった方法を試せもしない無気力が、かえってプレッシャーを増大させます。
その一方で、このタイプの人には、元気が出てきて動ける時に、存分に頼らせてもらいましょう。
このタイプの人は、自己否定感や自殺願望の、メソッド化された改善方法を知っている可能性が高いです。
ゆえに、それらのマイナス要素を、根本から解決できる可能性を、その人は持っています。
このような人には、元気な時に、自己否定感を根本解決したい時のみ頼りましょう。
さて、続いては、頼ると逆効果になるタイプの人です。
論理的説得・批判をする人は、頼っても逆効果
論理的説得をしてきたり、批判をするようなタイプの人は、頼ると逆効果です。
具体的には、次のようなタイプの人が挙げられます。
- 命の大事さを説いてくる。
- あなたが死んだら悲しむ人がこんなにいる、という説得をする。
- もっとひどい状況に置かれた人を見たら、自分が恵まれた状況にいると分かる、と説得する。
- うつになる精神の弱さや甘さを追求してくる。
このような論理的説得は、今現在のあなたの苦しみについて、全く理解を示しません。
そして、自分が死にたいと思っているのが、あたかも間違ったことであるかのように感じさせてきます。
ゆえに、自己否定が強まり、さらに死にたい気分を高めます。
きっと、悪気はないのでしょう。
それどころか、自殺を食い止めたいと思うのでしょう。
しかし、このような形で話されても、心に響かない。
私自身は、自殺企図の当事者として、申し訳ないことに、逆効果に感じました。
まとめ
急性期には「生きててほしい」から感情的に止めてくれる人を頼り、元気な時にのみ精神を改善する方法論を示す人を頼る。説得・批判をする人は逆効果なので頼らない。
それが、自殺願望と戦う上での、人の頼りかたです。
これは、頼られる側から見れば、自分勝手で子供っぽいワガママに映るでしょう。
しかし、頼る側からすれば、下手に頼って本当に自殺へ追い詰められるかもしれないという苦痛を回避するための、最終防衛ラインなのです。
私は、人に頼ってたくさん救われてきました。
そして、幾度も、頼ったはずの人に奈落の底へ突き落とされました。
どうか、自殺を考えて、それでもなお人に頼る時、正しく自分を支えてくれる人を頼れるように。
そして、自殺企図者が頼ってきた時に、自分が正しく支えてあげられる人になるために。
この記事が、一つの目安として働けば幸いです。