ADHDの特徴
三行早見
- 精神・身体の調子の波が激しい
- 思考がコロコロ移り変わる
- 二次障害としての躁うつ
大人の発達障害、最近よく聞くフレーズですよね。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、その発達障害の1つです。
私はADHDと診断されていて、実際に社会で生きづらさを感じてきました。
「もしかすると自分もADHDかも」と思う方や、「ADHDを知りたい」という方に向けて、ADHDの特徴をまとめてみました。
特徴として、調子の波が激しく、思考が移り変わり、躁うつを持ちやすい、という感じです。
精神・身体の調子の波が激しい
ADHDを特徴として持っていると、精神・身体の調子がものすごく不安定です。
精神としては、プラスの波に乗るとものすごく効率的になりますが、マイナスの波に飲まれると何もできなくなります。
例えば、プラスの波に乗っている時は、10時間くらい連続で運動を続けていたり、数時間ぶっ続けで勉強していたりします。
一方で、マイナスの波に飲まれている時は、ほとんど何も手につかず、必要な課題や仕事が1ミリも進まなくなります。
困ったことに、プラス:マイナス=1:6くらいの割合で、人生の大半はマイナス状態です。
そして、この精神状態は身体の調子とも密接に繋がっています。
精神の調子がいいと、身体の調子も上がります。
逆に、精神がマイナスだと、身体の方もそれに引きずられて体調が悪くなります。
主治医曰く、ADHDは自律神経の調節が下手なようで、精神の影響を身体が多分に受けてしまうのだそうです。
身体の調子を適正に維持するのは、経験上かなり至難の技です。
思考がコロコロ移り変わる
ADHDをもつ人は、思考がコロコロ切り替わります。
ADHDの特徴として挙げられる「注意欠陥・多動性」をまさに体現していると言っていいでしょう。
例えば、課題をやるべき時に、傍にあった楽器に夢中になる。
あるいは、さっきまで読んでいた本を置いて、スマホをいじり、本をどこに置いたか分からなくなる。
じっと座っているべき時に、貧乏ゆすりや、周囲の観察を始める。
このような、「子供か!」というような特徴があります。
それゆえ、コロコロとコンテンツが切り替わる、パソコンやスマホに対しては、強烈な依存性を持ってしまったりします。
(だから、家からネットを遮断したり、スマホの電源を落としたりしている訳なのです。)
二次障害としての躁うつ
さて、ここからはADHDの二次障害、躁うつについてご紹介します。
二次障害と呼ばれる理由は、躁うつはADHDを持つ人の中でも、一部にしか現れない症状だからです。
躁とは突出したプラス状態のこと、うつとは逆に突出したマイナス状態のことです。
実際にどんな様子か、見てみましょう。
躁状態の時は、全能感を覚え、恐ろしく活動的で、超効率的に物事を処理出来ます。
例えば朝の4時に起きて数時間ぶっ続けで勉強する。
その後に、趣味の音楽をまた数時間やる。
その後、必要な仕事を全てこなしてから、趣味の運動をする。
そしてそれらが全て頭に明確にインプットされている、というような感じです。
要は、躁は超絶効率の良いスーパー状態ということです。
逆にうつの時は、無気力感、自己否定感、自殺願望に囚われ、何もできません。
自分は何もできず、何をやっても上手くいかないという感覚で生きることになります。
そして、その苦痛から、常に自殺を考えている精神状態に陥ります。
このような感覚では、勉強も仕事も趣味も、何もかもできなくなります。
食事や排泄すらも億劫に感じられ、どんどん弱っていくのみです。
要は、うつでは、本当に何もできない死にたがりになるということです。
まとめ
ADHDを持っていると、精神・身体の調子の波が激しく、思考が幼児並みにコロコロ移り変わり、二次障害として躁うつを持ちやすいです。
ADHDの人が、このような特徴を自分で把握することが、より生きやすいやり方を発見していくきっかけになると思っています。
社会的には、あまり良くは思われないだろうと考えています。
だって、「子供っぽくて扱いづらい人間」でしかありませんからね(笑)
その特徴をいかに、環境に順応させて生きていくか。
それが、ADHDを持つ人間に課せられた問題なのだと思います。